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2005年10月 8日 (土)

「眠れぬ if 文のために」の由来(No.10)

あなたは、if 文の条件の不等号の向きが逆だったために、そんな些細なバグのために 徹夜してしまったという経験はありませんか?

元ネタは『眠れぬイヴのために』(ジェフリー・ディーヴァー)。

著者は映画「ボーン・コレクター」の原作者。日本でもおなじみ。

『眠れぬイヴのために』は、ディーヴァーの初期の作品。 リズの証言により殺人事件の犯人と断定されたルーベック。 精神病院に監禁されていたルーベックは嵐の夜に脱走。 何とかルーベックを捕まえようとする追跡者たち。 天才的とも言える手口でするりと追手を逃れるルーベック。 ルーベックはリズの家へと確実に一歩一歩近づいていく。 追いつめられていくリズの運命は?

この本が紹介された当時は、あまりディーヴァーの名前は知られておらず、私も期待せずに読みました。 その分、最後の真相には、驚かされました。 大技一本を決められたという感じです。 さらに、真相がわかってから改めて最初から読み返してみて、 もうギリギリのところでディーヴァーは勝負しているなあという気がしました。 この作品で、私にとってディーヴァーは要チェックの作家の一人になりました。

私は、リンカーン・ライムシリーズを一冊も読んでいないので、最高傑作と言うのは差し控えますが、 今のところディーヴァーの作品の中のマイベストです。

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