[本] 軌道離脱 (ジョン・J・ナンス)
宇宙への旅行がビジネスになりはじめた近未来の話。
グライダーの操縦経験しかないしがないサラリーマンが、たった一人、
小さな宇宙船(スペースシャトル)に取り残されてしまう。
彼に残された時間は5日間。
ひょんな事から、彼が書き始めた手記がリアルタイムで全世界の注目を集めることになる。
一人の書いたブログが全世界の注目を集めるようなものである。
注目を集めるためのお膳立ては説得力があって見事なんだけど、
もう少し彼の手記の部分の書き込みがほしかった。
いくら、小説の中で、全世界が彼の手記に感動したと書かれても、
肝心の手記の断片しか読めないのでは、こちらは、同じ感動を味わえない。
おいてきぼりにされているような気がした。
私の想像力が不足しているだけなのかなあ。
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