[本] 人間のエネルギーを吸い取って生きている「何か」が推理する連作短篇集
温かな手 (石持浅海)
同居している人間のエネルギーを吸い取る生命体が推理する連作短編集。 なんかこう書くとホラーっぽい気がするが、そんなことはない。 この生命体は、人が事件に巻き込まれてパニックになったときにエネルギーを吸い取ることで、 その人を落ち着かせることができる。 パニックになってから落ち着くまでの余計な描写を省いて、冷静な推理にだけストーリーを 集中させるための小道具として使われている。 それはそれでわかるのだけど、もう少しこの特異な設定ならではのミステリを読んでみたかった。
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