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山魔の如き嗤うもの(三津田信三)
ホラーとミステリを融合させた刀城言耶シリーズ第4弾。
融合度合はミステリ色が濃くてホラー色はかなり薄味で、ホラーが苦手な私でもすんなりとミステリとして楽しめた。
前作『首無の如き祟るもの』と比べるとミステリとしての衝撃度は落ちるが、 最後のどんでん返しで明かされる真犯人の動機とその伏線の張り方は上手く、けれん味たっぷり。
ホラー色が薄味だとはいえ、真犯人の動機や行動、最後のオチをよくよく考えてみると、 じんわりとホラーとしての恐ろしさを感じてしまう作品である。
2008年6月25日 (水) 書籍・雑誌 | 固定リンク Tweet
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