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2008年9月21日 (日)

[本] 後味の悪い一風変わった倒叙ミステリ

余命6ヶ月を宣告された会社の社長が自分を社員に殺させるための舞台と仕掛けを整えた。 果たして社長の狙い通りに事が進むのかどうか...。

倒叙ミステリは先行する作品がいろいろあるが、普通の倒叙物とはちょっとだけ違う。 犯人側の視点ではなく被害者(となるべき人物)の視点から描かれたミステリ。

読んだあと、カタルシスがなく、なんか後味の悪い不快感が残ってしまった。 前作『扉は閉ざされたままでも感じたことなのだが、 探偵役の碓井優佳が嫌らしさが見え隠れするちぐはぐな印象を受ける性格であることも、不快感に一役買っている。

倒叙ミステリとして被害者の視点から描かれるという趣向が用意されているが、ちょっと無理があったか。 出来が悪いとは思わないんだけど、碓井優佳の不愉快さが前面に出ている分だけ、前作よりも評価は下。

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