[本] どんでん返しの鮮やかなサスペンス・ミステリ
龍神の雨(道尾秀介)
一見、XXXだと思われる出来事が、実は、YYYだったというのは、この作者にはよくありがちなパターンである。
読んでいる方としては、
XXXだとしか思えない出来事をどうやって引っくり返してみせるのか、あるいは、引っくり返さないまま終わるのかを気にしながら読んでしまう。
今回は、XXXだと思える出来事は必ずひっくり返されるだろうと思いながら読んでいたが、案の定、その通りであった。
何となく予想もしていたのだが、それでもなお、作者の手際の良い、巧みなどんでん返しが炸裂した瞬間、
読んでいる自分の背筋がピンと伸びるような緊張感を感じた。
兄弟の母親の死には、実は、更に、もう一捻りあるんじゃないかと思っていたのだけど、そうはならず、ちょっと消化不良で物足りなかった。
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