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2010年5月31日 (月)

[本] わかりやすい統計の入門書

統計のはなし (大村平)

確率分布、推定、検定など統計の基本的な考え方をわかりやすく解説した本。

Lepton 先生の楽しく学べる統計(Lepton) よりも数学っぽいところがあるが、なぜそうなるのかということを丁寧に解説している。正規分布の基準化の説明などかなりわかりやすかった。

語り口調での解説し、リンゴの重さとか香水のにおいとか身近な事柄を題材として扱っている。 また、正規分布の式を蛇足と言いながら解説しながらも

正規分布を利用する立場からいえば、こんな数式はくそくらえ、です。

と切り捨ててみたりとわかりやすさのための工夫が随所に見られる(そのあと続けて「ちょっと、いいすぎでしょうか。」と書いてあるところに著者の人柄が伺える。)。

信頼性工学(バスタブ曲線)や実験計画法やカイ二乗分布についてもちょっとだけ触れているが、 これらについて詳しく知りたい人は他の本を読んだ方がよいでしょう。

数学(統計)が得意な人には説明が少々まわりくどく感じられるかも知れないが、苦手な人にはとっつきやすい本だと思う。

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2010年5月29日 (土)

[本] 意外な著者が書いている統計の本

闘わないプログラマ でもおなじみのLeptonさんが書かれた統計の本。

確率分布、推定、検定などの統計の基本的なことを説明した入門書。 疑問に思いそうな点、ひっかかりそうな箇所では、 必ず、初心者らしき人と先生らしき人(Leptonさん?)が登場して二人の会話を通じた説明になっていてとっつきやすい。 こういうスタイルが苦手な人もいるでしょうが、 他の統計の本ではよくわからんという人や数学は苦手という人は、この本から入ってみるといいんじゃないかな。

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2010年5月22日 (土)

[本] 今となっては古くなってしまったかも知れない本格ミステリ

ベヴァリー・クラブ (ピーター・アントニー)

デレク・リヴィングストン卿殺人事件の犯人とされ、裁判で無罪となった男が「犯人がわかった」と書き残した直後に事故死する。 探偵ヴェリティが真相解明に乗り出す。

根拠はないけど、直感で真犯人がこいつだろうと予想をして読み進めたら、それがそのまま的中してしまった。 誰もが怪しい状況の中で、真犯人意外は犯人ではないとする論理がちょっと弱いため、謎解きが物足りなかった。 真犯人の隠し方が大技で発表当時は画期的だったかも知れないが、今となっては使い古された手と言わざるを得ないのが残念。 むしろ、アリバイ・トリックの方を評価すべき作品なのかも知れない。

 粘り強さだけが唯一の美徳であり、それは
たいていの場合、報われるのだ。

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2010年5月20日 (木)

[日記] 健康診断

身長が2mm縮んだ。

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2010年5月17日 (月)

[本] 痛快ご近所冒険物語

三匹のおっさん (有川浩)


60歳になった3人のおっさんが町内の厄介事を解決する連作短編集。


剣道の達人のキヨさん、柔道の達人のシゲさん、機械いじりの得意な頭脳派のノリさんの3人が、
町内の厄介事を解決する連作短編集。


キヨさんと孫の祐希が反発し合いながらも徐々に打ち解けていくところがなんかいい。


テンポが良くて読みやすく読後感も爽快。

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2010年5月15日 (土)

[日記] 小金井図書館の資料検索サイト

小金井図書館の書籍の資料検索サイトがリニューアルされた。
ちょっと調べたいことがあって使ってみたのだが、いきなりつまずいた。


検索条件の入力ページに


1箇所以上入力し、【検索】ボタンを押してください。

と書いてある(2010年05月15日現在)のだが、Firefox 3.0.19 からだと【検索】ボタンが見つからないのである。


結局【指定館で探す】ボタンを押したら検索できた。


説明文と実際のボタンの表記が異なるというのは、私もやりがちなことなので、
開発者としては、こういうことが起こることも、よく理解できる。
「保存」「登録」「追加」を混在させるとか...。


だけど、ユーザビリティの観点からは、やっぱり駄目だよねえ。
些細なことだけど、用語を統一するというほんのちょっとした(けれど、開発者にとっては、面倒くさい)手間が、
アプリケーションの出来の良し悪しの別れ道になったりするんだよねえ。

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[本] 密室殺人を扱った本格ミステリ

警官の証言 (ルーパート・ペニー)

ある屋敷に隠された宝探しを始めたアデア少佐が密室で自殺としか思えない状況で発見された。 ビール主任警部は、本当に自殺かどうか捜査を始める。

読者への挑戦が用意されているガチガチの本格ミステリ。 犯人特定のための伏線がすっきりわかりやすくなっていないため、謎解きとしては物足りない。 不自然なものも含め、伏線をちゃんと丁寧に用意しているのはよくわかるだけに惜しい。

密室トリックそのものは、決して目新しい物ではないが、 第一部の語り手がワトスン役のバードンで、 第二部の語り手が探偵役のビール主任警部であることが密室トリックに関わってくるところが斬新。

それにしても第一部を読むのは相当しんどかった。 日本語訳が不自然で、日本語として意味がわかりにくい直訳っぽい文章はつらい。

「今や密室を解除するための新たな手段を見つけない限り − または
見つけたと思わない限り、誰もあえて密室ミステリを書こうとは思わ
ないということだよ。」

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2010年5月 5日 (水)

[英語] ブログやオンライン・ゲームを題材にしたサスペンス・ミステリ

Roadside Crosses (Jeffery Deaver)

尋問の天才 Kathryn Dance シリーズ第2段。

道路の側に木の枝で作られた十字架が発見される。 交通事故で亡くなった人のために供えられたものかと思われたが、 奇妙なことに十字架に添えられたカードには未来の日付が書かれていた。

同じ作者のリンカーン・ライムシリーズ「The Broken Window」はIT企業の個人情報の漏洩を題材としたミステリだった。 今回は、ブログやオンライン・ゲームが題材として登場する。 最近(?)の作者は、ITをミステリの題材として扱うことに関心が向いているのか?

いきなり少女が車のトランクに閉じ込められているシーンから始まるのだが、 少女の恐怖が読んでいるこちらまで、伝わってきて、迫力があった。 あとは、もう、次々と起こる事件、予想できない意外なストーリー展開で、一気読み。

どんでん返しそのものは、恐らく誰でも予想できるもので、意外性はない。 どんでん返しの見せ方の巧みさ、鮮かさ、意外な犯人が用意されていることなどから、 シリーズ前作よりもこの作品の方が私は好き。

中心となっている事件は、前作とは無関係ですが、前作の事件が絡んでくるので、前作から読むことをオススメします。

  "I thought you knew all those things anyway. 
The stories ware in that blog. They have to be 
true, don't they?"

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[英語] 下品で無神経なようでいて決めるところはしっかりと決めるFrost警部シリーズ

Winter Frost (R.D.Wingfield)

手についたソーセージの油はコートで拭き取り、紅茶をボールペンでかきまぜ、下品な冗談を飛ばしまくるFrost警部シリーズ。

連続少女行方不明事件を捜査するFrost警部。

連続娼婦暴行殺害事件に、庭で見つかった白骨死体など、事件は相変わらず、次々とFrost警部を追いかけてきます。 不況のあおりか上司のMullettからは経費節減、無駄な残業は認めないと言われ、 人件費は削られ、捜査に割ける人員も時間も削られる一方。 それでも、Frost警部は、行方不明になった少女のことを気にかけながら、事件を追い続けるのです。

すべての事件がすっきりと解決するのかと読んでいる方が心配になります。 ですが、さすが、Wingfieldです。最後の最後にすっきりと事件を解決させてみせます。

がさつで下品なFrost警部が、行方不明になった少女の部屋で煙草を吸うシーン。

He sat on the bed in the cold, scarf tight round his neck, and
smoked some more, getting up to flick the ash out of the window,
not wanting to mess up the kid's nest and tidy little room.

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