[本] 今となっては古くなってしまったかも知れない本格ミステリ
ベヴァリー・クラブ (ピーター・アントニー)
デレク・リヴィングストン卿殺人事件の犯人とされ、裁判で無罪となった男が「犯人がわかった」と書き残した直後に事故死する。 探偵ヴェリティが真相解明に乗り出す。
根拠はないけど、直感で真犯人がこいつだろうと予想をして読み進めたら、それがそのまま的中してしまった。 誰もが怪しい状況の中で、真犯人意外は犯人ではないとする論理がちょっと弱いため、謎解きが物足りなかった。 真犯人の隠し方が大技で発表当時は画期的だったかも知れないが、今となっては使い古された手と言わざるを得ないのが残念。 むしろ、アリバイ・トリックの方を評価すべき作品なのかも知れない。
粘り強さだけが唯一の美徳であり、それは
たいていの場合、報われるのだ。
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