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2010年5月 5日 (水)

[英語] ブログやオンライン・ゲームを題材にしたサスペンス・ミステリ

Roadside Crosses (Jeffery Deaver)

尋問の天才 Kathryn Dance シリーズ第2段。

道路の側に木の枝で作られた十字架が発見される。 交通事故で亡くなった人のために供えられたものかと思われたが、 奇妙なことに十字架に添えられたカードには未来の日付が書かれていた。

同じ作者のリンカーン・ライムシリーズ「The Broken Window」はIT企業の個人情報の漏洩を題材としたミステリだった。 今回は、ブログやオンライン・ゲームが題材として登場する。 最近(?)の作者は、ITをミステリの題材として扱うことに関心が向いているのか?

いきなり少女が車のトランクに閉じ込められているシーンから始まるのだが、 少女の恐怖が読んでいるこちらまで、伝わってきて、迫力があった。 あとは、もう、次々と起こる事件、予想できない意外なストーリー展開で、一気読み。

どんでん返しそのものは、恐らく誰でも予想できるもので、意外性はない。 どんでん返しの見せ方の巧みさ、鮮かさ、意外な犯人が用意されていることなどから、 シリーズ前作よりもこの作品の方が私は好き。

中心となっている事件は、前作とは無関係ですが、前作の事件が絡んでくるので、前作から読むことをオススメします。

  "I thought you knew all those things anyway. 
The stories ware in that blog. They have to be 
true, don't they?"

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