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2010年6月28日 (月)

[本] 品質管理(QC)で使われる数学について基本的な考え方を解説している入門書

QC数学のはなし (大村平)


正規分布、推定、検定、抜取検査、管理図、相関と回帰、実験計画法、分散分析、信頼性とQCで使われる数学について
考え方を中心にわかりやすく丁寧に解説している本。


入門的な部分、基本的な考え方を中心に解説しています。
管理図の中には要注意とされるパターンがあるのですが、なぜそれが要注意となるのかを解説してあって、なるほどと思いました。


あくまでも入門書なので、深いところまで知ろうと思ったら、それぞれの分野の専門書を読む必要があるでしょう。


ですが、QCで扱う数学の概要を知り、基本的な数学の考え方を理解するのに最適な一冊です。

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2010年6月24日 (木)

[日記] 64bit とか Windows 7とか

そろそろ、そんな環境を用意することを考えるべきなのかなあ。

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2010年6月20日 (日)

[本] できるだけ難しい公式を使わないで多変量解析を解説した本

多変量解析のはなし (大村平)


相関係数、単回帰分析、重回帰分析、因子分析、主成分分析、クラスター分析などを、できる限り、数学の公式を使わずに
考え方、導き方をじっくりとわかりやすく解説してくれる本。


多変量解析の考え方、やり方を理解するのによい本。


因子分析、主成分分析、クラスター分析などになると、若干、すっきりしないところが感じられるのは、
すっきりさせようと思ったら、多分、この本の守備範囲を越えてしまう内容に踏み込むことになるからなんだろうと思う。
この本を読んでも、すぐに分析ができるようになるとは思えないが、
この本を読めば、分析の基本的な考え方がわかるようになると思う。


題材にちょっと古さというか時代を感じさせるのは、ご愛嬌ということで。

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2010年6月19日 (土)

[Soft] mintty-0.7.1-1

Flip Screen って何が嬉しいのか良くわからなかったのだが、


プロンプトで


$ man ls

と実行してから、一旦、man を終了してから、Alt + F12 を押すと終了した man の結果が見えるということらしい。


これ、微妙に便利なようでいて微妙に使いにくい気がする。
Alt+F12で切り換えてmanの内容を確認しながら、コマンドプロンプトで何かできるというのは嬉しいのだが、
表示できる man の情報がminttyの画面のサイズ分だけになってしまうところが使いにくそう。


あと、Ctrl + Tab で mintty のウィンドウの切り替えができるようになっている。

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2010年6月13日 (日)

[本] 回りくどいけど、とっつきやすくてわかりやすい実験計画法の入門書

実験計画と分散分析のはなし (大村平)


実験計画法の入門書。


冒頭の4分の1くらいのページ数で実験の心得のようなことを解説していて、なかなか本題に入らない。
実験計画法を適用しようとしても、そもそもの実験自体がダメダメだと、正しい結果は得られないよと忠告している訳で、これはこれで実践的とも言える。


普通の解説書だと解説用のデータが最初から用意されているところから始まるのだと思うが、この本はちょっと違う。
解説用の実験結果のデータを作ることから始まるのだ。
まず、神様の立場になって、実験結果の数値が全て同じデータから始めて、要因Aによってデータを変化させ、
要因Bによってデータを変化して、誤差を加えて、解説用のデータ(実験結果のデータ)を作り出す。
次に、解説用のデータがどうやって作られたかわからない人間の立場になって、
このデータを元に分散分析の手法を用いて、要因Aや要因Bや誤差に関することを順序立てて解説しながら求めていくのである。


この辺がとっつきやすくてわかりやすいところだと思うのだが、逆に回りくどく感じてしまう人もいるかも知れない。


できる限り機械的な公式や難しい数式など使わないで順序立てて分散分析の計算をやるというのが本書の特徴なので、
手っ取り早く効率良く分散分析の計算をしたいという人にはあまり向かない本です。


逆に実験計画法とは何か、分散分析とはどういうものか知りたい人、公式は苦手という人にはオススメ。

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2010年6月12日 (土)

[本] 渋い連作短編スパイ小説

ジョーカー・ゲーム (柳広司)

陸軍内に設立されたスパイ養成学校「D機関」の工作員の活動を描いた連作短編スパイ小説。

スパイ小説は、海外のものをいくつか読んだことがあるが、短編連作形式のスパイ小説を読むのはこれが初めて。

一読してみれば、それぞれの作品が短編とは思えないほど内容が充実していて、それぞれ趣向が凝らされていることがわかる。 海外のスパイ小説にも引けを取らない充実ぶり。

証拠の意外な隠し場所とその伏線が巧みな「ジョーカー・ゲーム」、 裏の裏の真相(推理)がいかにもスパイ小説らしい「幽霊」、 これぞまさにスパイ小説と思わせる謀略が用意された「ロビンソン」、 意外な形(だけど、スパイとしては理想的な形)でD機関の工作員が登場する「魔都」、 変死事件を扱った苦い幕切れの「XX(ダブルエックス)」など様々。

また、語り手も、D機関の工作員だったり、軍人だったりと短編毎に変わっている。

スパイ小説が好きな方にオススメ。

「何かにとらわれて生きることは容易だ。だが、それは自分の目
で見る責任を放棄することだ。自分自身であることを放棄するこ
とだ」

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2010年6月10日 (木)

[Soft] VirtualBox

3.2.4 にアップデート。

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2010年6月 6日 (日)

[本] 『統計のはなし』の続編

統計解析のはなし (大村平)


統計のはなし』の一歩先を行く内容を扱った統計解析の本。
推定や検定など、『統計のはなし』の内容と重なる部分もあるが、抜取検査、分散分析、相関と回帰、多変量解析などの話題も扱っている。


語り口調で丁寧に解説しているのだが、こちらの理解力が足りないせいか、すんなりと頭に入ってこない部分もあった。
これ以上、やさしく丁寧にわかりやすく解説してくれている本は、そうそう見つからないだろうから、他の本に手を出すくらいなら、もう一度読み返した方がいいだろうな。

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[本] ばっさりと難しいところを切り捨てる潔さを感じる実験計画の入門書

やさしい実験計画法 (高橋信)


実験計画法の入門書なのだが、分散、標準偏差、検定などの基本的な内容にもかなりのページを割いていて、
前提知識のない人でも実験計画法を理解できる構成になっている。


公式などは、なぜこうなるのかは気にしないでこういうものだと思ってくださいとばっさりと切り捨てている。
「やさしい」を目指すのであれば、それも仕方がないことなのかも知れないが、
それなりに理屈を知りたかった自分としては、付録でもいいから、説明してもらいたかった。


実験計画法を全く知らない人が、実験計画法とはどんなものなのか知ることができる本。

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2010年6月 5日 (土)

[本] 連作短編スパイミステリシリーズ第二段

ダブル・ジョーカー (柳広司)


陸軍内に極秘に設立されたスパイ養成学校D機関シリーズ第二段。


前作同様に様々な人間の視点からD機関の諜報活動が描かれている。
スパイ小説でありながら、D機関のスパイの視点で描かれることは少ない。
第三者の視点からD機関のスパイの存在を浮かび上がらせる構成になっている。
この構成そのものが、存在を知られてはならないスパイの特徴と重なり合っていて面白い。


敵のスパイ側の視点から結城中佐の過去が描かれる「柩」が好み。

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