[本] 連作短編スパイミステリシリーズ第二段
ダブル・ジョーカー (柳広司)
陸軍内に極秘に設立されたスパイ養成学校D機関シリーズ第二段。
前作同様に様々な人間の視点からD機関の諜報活動が描かれている。
スパイ小説でありながら、D機関のスパイの視点で描かれることは少ない。
第三者の視点からD機関のスパイの存在を浮かび上がらせる構成になっている。
この構成そのものが、存在を知られてはならないスパイの特徴と重なり合っていて面白い。
敵のスパイ側の視点から結城中佐の過去が描かれる「柩」が好み。
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