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2010年7月31日 (土)

[本] 陳腐な毒殺トリックを使っている真っ当な本格ミステリ

幽霊の2/3 (ヘレン・マクロイ)


人気作家エイモス・コットレルがパーティーのさなかに毒物を飲んで死んでしまう。
精神科医のウィリング博士が調査を始めると意外な事実が次々と明らかになってくる。


毒物をどうやって被害者に飲ませたかという不可能興味は全く強調されない。
毒殺のトリックも陳腐なもので、あっさりと解決されている。
では、つまらない作品かというとそうではない。
これ以上詳しいことを書こうとするとネタバレになりそうなので、あえて書かないが、
むしろ、作者の企みは見事に成功している。
しっかりとした真っ当な本格ミステリとして仕上げられている。


「ミステリ小説は本のうちには入らんよ、ヴィーラ。
あんなものは誰にでも書ける。」

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2010年7月28日 (水)

[Program] ASP.NET の Calendar コントロールのヘッダーの曜日

Calendarコントロールの曜日を示すヘッダー部分の「日」は赤に、「土」は青にするにはどうすればいいのだろうか?
DayHeaderStyle というプロパティがあるのだが、
どうもこいつは、曜日を示すヘッダー部分全部に同じスタイルを適用する感じっぽい。


出力されたHTMLのソースを見てみたけど、曜日の td には id が指定されていなかった。
これじゃあ、css で指定することもできないじゃないか。


いや、まあ、JavaScript とか使ってがしがし頑張れば、きっとできるのだとは思う。
でも、それじゃあ、Calendar コントロールを使って楽をする意味が半減するのだ。

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2010年7月21日 (水)

[本] コンパクトにまとまった統計解析の解説書

統計解析がわかる (涌井良幸、涌井貞美)


1項目が2〜4ページ程度に簡潔にまとまった形で書かれた統計解析の解説書。


丁寧な説明という点では、
『統計解析のはなし』、『多変量解析のはなし』、『実験計画と分散分析のはなし』(いずれも大村平著)
の方に軍配が上がるが冗長になっている部分があり、一歩間違うと読んでいる方は散漫になりがちなのだ。
(読んでいて面白いのだけどね。)


その点、本書の方は、内容が簡潔でよくまとまっている。
大村平の本を読んだ後で、もう一度整理するのにちょうど良かった。

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2010年7月19日 (月)

[本] パラレルワールドの某国を舞台とした息詰まる連作短編ミステリ

この国。 (石持浅海)

死刑囚を奪還しようとする反政府組織とそれを防ごうとする死刑執行者との息詰まる攻防を描いた「ハンギング・ゲーム」他5編からなる連作短編ミステリ集。

後味のよい作品、気楽に読める作品は少く、どの作品にも緊張感が感じられる。 特に「ハンギング・ゲーム」、「エクスプレッシング・ゲーム」の番匠と松浦の頭脳戦は読み応えがある。

同じ著者の『顔のない敵』の作風が好きな人にはオススメ。

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[本] 全く推理をしない探偵

貴族探偵 (麻那雄嵩)


やんごとない身分の探偵が登場する連作短編ミステリ。


似たような趣向が西澤保彦の作品にもあったような気がするが、
こちらの作品の方がいい意味でも悪い意味でも徹底して探偵が探偵として機能していない作品になっている。


機能しない探偵を究極まで押し進めたのがこの作品。
押し進めすぎて、探偵の存在に意味がないように思えてくる。
ここまでとんがってしまった探偵の設定には、ちょっとついていけなかった。
探偵が探偵として機能しないミステリという趣向は、
エリザベス・フェラーズのトビーとジョージシリーズぐらいに留めておいた方が一般受けしそうである。


まあ、ミステリとしては、そこそこ面白かったんだけどな。

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2010年7月18日 (日)

[本] 「探偵小説の最期」となる森江春策シリーズ

綺想宮殺人事件 (芦辺拓)


黒死館殺人事件の芦辺拓バージョン。
・・・となっているのかどうか本家の黒死館を未読の私には判断がつかない。


芦辺流のペダントリーに満ちた蘊蓄たっぷりのミステリ。
本書は、2010年の話題作(問題作)であり、数ある森江春策シリーズの異色作となることは認める。
けれど、2010年の傑作とは言えないし、森江春策シリーズの傑作とも認められない。


こちらが芦辺拓(または森江春策シリーズ)に期待していたものを今回は悪い意味で裏切られた。

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[本] 療養生活から復活に至るまでの警視の物語

死は万病を癒す薬 (レジナルド・ヒル)


ダルジール警視シリーズ。


前作で死の淵をさまよったダルジールは療養に来ていたサンディタウンの町で殺人事件に遭遇する。


ダルジールと女子学生の語り手が交互に登場して、
ダルジールの療養生活、サンディタウンの町の様子、町の有力者とその取り巻き達が描写されていく。
軽妙な語り口で読んでいて退屈はしないのだけど、事件らしい事件が起こらないので、ミステリを期待しているこちらとしては
どこか物足りない。


3分の1を過ぎたところで第一の事件が発生する。
ここでようやくパスコーが登場。
事件の捜査が行われ、推理が展開されていく。
残り3分の2は、かなりまともな英国本格ミステリになっていると感じた。


ところで、ダルジール警視ってこんなキャラクターだったかなと違和感を感じたのは何故だろうか?
病み上がりだからいつもの調子が出ていないということか。


いつもなら読みづらいところがあるこのシリーズなのだが、今回は、語り口のせいなのか、わりとすんなり読めた気がする。

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2010年7月 6日 (火)

[日記] 限界

狭い意味でのシステムでできることの限界を感じてしまった。

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2010年7月 3日 (土)

[本] 数学のはなしが思っていたよりも少かった信頼性工学のはなし

信頼性工学のはなし (大村平)

一部、信頼度など数学っぽい話があるが、それ以外は信頼性工学にまつわる読み物的な内容だった。

品質管理と信頼性工学とは出自が違っていたことを初めて知った。

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