[本] 2010年度本格ミステリ翻訳短編集部門というのがあれば、ベスト10入り間違いなしと思える本を読んだ
ストラング先生の謎解き講義 (ウィリアム・ブリテン)
自分の生徒やかつての教え子や同僚の教師、友人が巻き込まれた事件などを解決するストラング先生シリーズを収録した短編集。
ストラング先生が高校の教師であり、生徒や同僚が関わる事件が多いためか、殺人事件のような物騒な話は少ない。 だからといって、本格ミステリとして物足りないかと言えば、そんなことは全くない。 本格ミステリファンがニヤリとするような場面もある良質な本格短編ミステリ集である。
「しかし、あえていわせてもらえば、オルダーショット高校の教師陣にきみたちが
持っているのと同じだけの情報を与えてもらえれば、どんな犯罪でもきみたちと同
じくらいうまくさばくことができるだろう、ホルベックくん」
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