[本] あっけない幕切れのリンカーン・ライム・シリーズ
The Burning Wire (Jeffery Deaver)
今回の敵は電力を自由自在に操って人を感電死させるテロリスト。 電力会社のシステムをハッキングし、送電所を破壊し、送電量を変えることにより、人工的なスパークを発生させる。
犯人の名前は中盤あたりで明らかにされるのだが、ジェフリー・ディーヴァーの作品を読み慣れている方としては、 当然、真犯人は他にいるはずと思いながら読む訳です。 結果、あまり意外性を感じることができず。 どんでん返しの切れ味も鈍い。 この真犯人の設定の割には逮捕劇があっけなさ過ぎる。 展開もご都合主義で強引過ぎ。 これまでの作品では、たとえ強引などんでん返しだったとしてもそれなりの説得力が感じられたが、今回はそれがなかった。 ジェフリー・ディーヴァーの作品としては物足りない出来。
と、ジェフリー・ディーヴァーの作品としてはオススメしづらい出来なのですが、 リンカーン・ライムにとって大きな出来事があるので、シリーズ通じてのファンは読んでおいた方がいいかも。
"When you've eliminated all the other posibilities, the
remaining one, however outlandish it seems, has to be
the answer."
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