[本] 日常の謎を題材にした連作短編ミステリ
- ひぐらしふる (彩坂美月)
目次だけを見ると、単純な長編ミステリ小説かと思ってしまいそうだが、そうではない。実は趣向が凝らされている。この作品は連作短編ミステリー小説である。第一章から第四章までが、いわゆる日常の謎を題材にした独立した短編ミステリーである。最終章が第一章から第四章にちりばめられた伏線を回収して全体として一つの長編ミステリとして成立する役割を担っている。ミステリ好きの読者にはお馴染みの例のアレである。
日常の謎を扱った第一章から第四章までの短編ミステリそれぞれはよくできている。第一章から第四章にちりばめられた伏線を纏めあげた最終章の手際もいい。プロローグの逸話の謎も明らかになる。
だけど、何か物足りないんだよなあ。この手のミステリ小説を読み慣れてしまい食傷気味なのか、それとも伏線があまりにさり気なさ過ぎるせいなのか、最終章のどんでん返しの衝撃度が感じられらないせいなのか。伏線かと自分が思っていたものが全然伏線じゃないところが不満なのか。(読む方の)ハードルが高くなっているせいかも知れないな。
出来が悪いということではないので、続編が書かれることがあれば、ぜひ読んでみたいと思う。エピローグで提示される謎も気になるしね。
短編ミステリとしてはサスペンス性もあり、ちょっぴりサイコっぽくもあり、凝った結末を用意している第二章が好み。
「安楽椅子探偵っていうのは、文字通りロッキングチェアーにもたれて 紅茶をすすりながら、警察の身内が持ち込んできた殺人事件を優雅に解 決してみせるって類のものなの。チェリーワールドで冷し中華を食べな がら目玉風船を語るものじゃないから。」
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
カードで使える日本語完全対応の安心なブランドコピーショップ
ルイヴィトン、シャネル、グッチ、エルメス、プラダ等のコピー商品を販売致しております
ロレックス、ガガミラノ、パネライ、フランクミューラーなどのハイブランド腕時計のコピー品も取り扱っております。
2019年新作も随時入荷致しております。
当店の製品は、業界でスーパーコピーと呼ばれるレベルの商品を最低ラインに、自社工場にて手作業の製造を行っております。
日本人ブランド鑑定士をアドバイザーに品質管理を行っておりますので、一般消費者はもちろんのこと、
質店や鑑定士にも真贋鑑定が困難である、最高峰の製品をご提供致しております。商品の発送は日本郵便EMSにて格安の料金で承っており、
EMS日本郵便のサイトにて随時発送状況を確認頂けます。他業者では行っていないクレジットカード決済、コンビニ決済もご利用可能です。
安心、安全にお買い物をお楽しみ頂けます。
ご希望の商品が掲載されていない場合にも、
お問い合わせ頂けましたら商品を確保できる場合がございますので
バッグ,財布&小物専門店 https://www.watcher007.com/watch/menu-pid-38.html
投稿: バッグ,財布&小物専門店 | 2020年8月29日 (土) 04時17分