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2011年9月24日 (土)

[本] ロマンス作家が書いた本格ミステリーを読んで Hello のもう一つの綴りを知った

Death in the Stocks (Georgette Heyer)


ロマンス作家として有名らしいジョージェット・ヘイヤーの本格ミステリ『紳士と月夜の晒し台』の原書。


紳士の刺殺死体が発見され、遺産の相続人など殺人の動機を持つ者たちがうじゃうじゃと現われる。


この殺人の動機を持つ者たちが一筋縄ではいかない人物ばかり。自虐的に「自分が殺したかも」とうそぶいてみたり、「あんたが殺したの?」とストレートに他人に聞いてみたり。


長い間、行方不明だったのに、タイミング良く途中から登場する曰くありげな被害者の弟は、「弟が殺害された日は、オウムの販売の商談に行っていた、オウムは商売になる。」などと訳のわからんアリバイを主張した次の瞬間に「それは嘘でした」と白状したり。警部が逆切れする前に、読んでいる私が思わず「嘘かよっ!」と突っ込んでしまった。


「俺がどこにいたかあんたはとっくに調べ上げて、もう知っているんだから、今更、俺がどこにいたか喋る必要はないだろう。」と警部の尋問に答えるのを拒否したり。


容疑者達は好き勝手言いたい放題。警部同様に煙に巻かれてしまい、最後の最後まで、犯人はわからず。


ミステリーとして肝心の謎解きは、意外な犯人ではあったものの、こちらの英語力が不足していたためか伏線がわかっていなくてすっきりしなかった。


本格ミステリ風味のユーモア小説と思えば悪くない。


読む分には、イギリス英語とアメリカ英語の違いは気にならないんだけど、英語はちょっと難しく感じた。
Hullo ってのは、Hello のことだろうと想像できたのだけど、後から調べてみて、イギリス英語でHulloと綴ることがあることを初めて知った。


'The trouble is, it was too simple a murder' said Giles.
'Now had you found my cousins's body in a locked room,
the key on the inside, all the windows bolted -'

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