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2011年9月11日 (日)

[本] ユーモアのある軽いタッチのハードボイルドをさらっと読んだ

探偵稼業は運しだい (レジナルド・ヒル)


重厚長大なダルジール警視シリーズは、日本語で読んでも難しいんだから、
きっと英語で読んだら、全く歯が立たないだろう。
そう考えて、原書に手を出していない作家。
それがレジナルド・ヒルである。


ところが、この作品は、そんなレジナルド・ヒルが書いたとは思えないほど軽快だった。


主人公は、仕事を解雇され、やむなく私立探偵となった冴えない中年男、ジョー・シックススミス。
ハードボイルドの探偵のように腕っぷしが強くもないし、合理的な推理も苦手。
誠実でまっすぐなのが取り柄だけのしがない探偵である。


だが、当てずっぽうで行動したり閃きで聞き込みしたりすると、なぜか、それがあれよあれよという間に
いい方にいい方にと転がっていき、いつの間にか事件を解決してしまう。
このテンポの良さがシックススミスの誠実な人柄もあって、読んでいて心地よかった。
正直者が最後に笑うというのを絵に描いたような結末もまた良し。


重厚なダルジール警視シリーズを敬遠している人にもオススメできる軽いタッチのハードボイルド。


「ほら、まただわ、ジョー。あなたを私立探偵と思ったのはまちがいだった、わかっ
ているのはこれっぽっちしかないと考えていると、いきなり、あなたはぱっと閃く。
わたしのような洗練された法律の専門家は見逃していたことを。」

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