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2011年9月 3日 (土)

[本] SFっぽくないジュヴナイル小説を読んだ

主人公は17歳の少年マーカス。コンピューターやゲームに詳しい普通の高校生。

てっきりSFだと思って読み始めたんだけど、そんなにSFっぽくない。時代設定とかは明記されていないけど、登場してくるガジェットや知識や技術が現代となんら変わりないからである。Baysian SPAM filter とか Xbox とか公開鍵と秘密鍵とか GIMP とかeXtreme Programming とか SMTP とか。主人公の少年も普通の高校生で特殊な能力がある訳でもなくコンピューターに詳しいだけの普通の高校生である。まあ、ハッカーとしてそのハンドル名を知られているぐらいには詳しいんだけど。 なので、SFを読み慣れていない私にもすんなり入り込めた。

主人公の少年はある日、爆弾テロの犯人と疑われ、国家組織DHSに拘束されて拷問まがいの尋問を受けて、携帯電話のパスワードなども洗い浚い喋らされ、疑いが晴れて開放された後もDHSの監視下に置かれてしまう。少年は自由を取り戻すために仲間とともにコンピュータの知識を使って国家権力に闘いを挑むことを決意する。

ここから、国家権力を手玉に取る少年の痛快な冒険物語が始まる...訳じゃなくて割とシリアスな展開。様々な自由を勝ち取るために行われた運動のアメリカの歴史が語られたり、主人公たちによる自由と国家の安全に関する議論があったりする。主人公も、いつまた拘束されるかと怯えたり、弱音も吐くし、泣いたりもする。 その分だけ現実味があって大人も十分楽しめるジュヴナイル小説になっている。

ジュヴナイル小説らしいけど英語はかなり難しかった。

If you've never programmed a computer, you should. There's nothing like it 
in the whole world. When you program a computer,it does exactly what you
tell it to do. It's like designing a machine - any machine, like a car, like
a faucet, like a gas hinge for a door - using math and instructions. It's 
awesome in the truest sense:it can fill you with awe.

で、最初はこんな言語からプログラムを始めるといいらしい。

Start with a languate like Python, which was written to give nonprogrammers
an easier way to make the machine dance to their tune.

自分は、Python を書けないし読めないけど、プログラマーを名乗ってもいいですか?

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