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2012年11月16日 (金)

[本] 久々にミステリーじゃない小説を読んだ

ROOM (Emma Donoghue)

部屋』(エマ・ドナヒュー)の原書。

ミステリーマガジンかなんかで紹介されていたので、てっきりミステリーかと思って読むことにしたのだが、ミステリーじゃなかった。

実は、Kindle本を読む前にオーディオブックでこの話を数回繰り返して聞いていた。内容は完全に理解できてはいなかったけど、楽しく聞いた。

普通(?)のオーディオブックだと朗読者は一人なのだが、このオーディオブックは違っていた。豪華キャストなのである。主人公の5歳の子供の声はちゃんと子役が担当していて母親の声は女性が担当している。男性の登場人物の台詞は男性が担当している。

物語の語り手は5歳の子供で、この子役が何ともいい味を出しているのである。内容は酷い話なのだが、子役の語りを聞いているだけで楽しかった。

なので、今回は、オーディオブックで大ざっぱなストーリーは把握して、詳細な内容を本で読んでカバーする感じだった。

主人公のJackが5歳の誕生日を向かえるところから物語は始まる。母と子のほのぼのとした生活がJackの視点で描かれていくのだが、この母と子のおかれた環境がだんだん異様であることがわかってくる。しかも、子供は生まれたときからこの環境以外の世界のことを知らない。

そしてJackの大活躍(!)により、この異様な環境から脱出するまでが前半。後半は、異様な環境しか知らなかった5歳のJackが、脱出後の普通の世界のことを知っていく過程が描かれる。

大きな感動もしなかったし、良く考えれば(考えなくても)酷い話なんだけど、5歳の子供の視点で描かれているためかユーモアがあり、地味に面白かった。

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