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2013年1月 5日 (土)

[本] 今年はメアリー・ヒギンズ・クラーク賞受賞作

Awakening (S.J.Bolton)

毒の目覚め (S.J.ボルトン)の原書。

例年、年末年始には、ジェフリー・ディーヴァーの新作を読むのが恒例となっていたのだけど、今年はパス。 Kathryn Danceシリーズの新作『XO』の評判がイマイチな感じなので、見送ることにした。 代わりに年末年始に読むことにしたのがコレ。

もう最初から面白さ全開。 獣医のクララが次々と現れる毒蛇と対決するシーンは緊迫感がありスリル満点。 赤ん坊を救う場面など、まさに手に汗握るシーンとはこのこと。

次から次へと事件が起こり、読んでいて中だるみが全く無かった。 次の章への引っぱり方も巧みで、続きが気になって仕方がなかった。 謎解きミステリとして読むと疵があるように思うけど、サスペンス・ミステリとして読めば文句なし。 二転三転する事件の真相も面白かったし、真犯人の動機も納得できるものだった。

イギリスの田舎が舞台ということもあり、古き良きゴシック・ミステリの雰囲気がある。 毒蛇に象徴されるようなじわじわとくる恐怖感もある。 それだけだと重苦しい感じなのだが、クララが次々と窮地に立たされるため、スピード感のあるサスペンスに仕上がっている。 さすがメアリー・ヒギンズ・クラーク賞受賞作だけのことはある。 十分にジェフリー・ディーヴァーの代役を務めてくれた。満足。

英語はイギリス英語なのだが読む分にはさほど気にならなかった(そもそもcenterとcentreの違いくらいしか知らない)し、 英語そのものは易しい方だった。 その点でもジェフリー・ディーヴァーの代役にぴったりだった。

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