2008年7月21日 (月)

[本] 連作短編落語ミステリ

落語家が登場するミステリは、北村薫、大倉崇裕、田中啓文らが手がけているが、 それらの作品よりもさらにもう一歩も二歩も落語に踏み込んでいる。 ただ落語家が登場するミステリというだけでなく、本格落語ミステリに仕上がっている。 実際の落語を真っ向から謎解きの題材として取り上げているところが面白い。 ちょっとした煙管の動かし方の違いによって巧みに噺が変わってしまう表題作が好み。

続編も読んでみたいところだけど、無理に量産しないで、あくまでも本格落語・ミステリ路線を守ってほしい。

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2008年7月20日 (日)

[本] 今のこのサイトのタイトルの元ネタの本

古典部シリーズ第4段の連作短編集。

なんか妙に主人公が老成している気がするところに違和感というか居心地の悪さを感じる。 「心あたりのある者は」が最初から最後まで推理が凝縮されている感じがして好み。 日常の謎としては大したことのないミステリかと思いきや、こんな短編が紛れ込んでくるから油断できない。

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2008年7月 6日 (日)

[本] 白熱した推理合戦で盛り上がるミステリ

お互いを犯人呼ばわりする推理合戦で盛り上がるミステリ。 話の冒頭からいきなり人が死んでいて、いきなりクライマックスかと思わせる展開。 探偵らしからぬヤクザな雰囲気を持つ探偵役。 趣向は面白いんだけど、なんか出来はもう一つ。 謎が不可能犯罪風味満載なわりに、解決の方が地味な感じがするためか。

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2008年7月 5日 (土)

[本] 2009年施行の裁判員制度を題材にした連作ミステリ

芦辺拓ファンには、おなじみの森江春策が登場する連作ミステリ。

まさか、最後にあんな仕掛けが待ち受けているとは思いもしなかった。 必ず順番通りに読むこと。でないと後悔することになる。

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2008年6月29日 (日)

[本] どこかよじれている連作ミステリ短篇集

犯人当て、倒叙ミステリ、安楽椅子探偵、バカミスなど7つの短編が収録されたミステリ集。

ホラー色はかなり薄い。ホラーが苦手な人も安心して読める。 本格ミステリ寄りな作品が揃っているが、どれも一筋縄ではいかない。 どこかよじれている。

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[本] 独自に構築された世界で繰り広げられるミステリ短篇集

いわゆるパラレル・ワールドを舞台としたミステリ短篇集であるため読者を選ぶ作品だと思う。 苦手な人にとっては、かなりとっつき悪く感じるかも知れない。 正直、私もすんなり入れなくて読むのがちょっとばかりしんどかった。

ちょっと切なくて渋みのある読後感を残す表題作が好み。

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2008年6月28日 (土)

[本] 13年振りに復活したキッド・ピストルズ

パラレル英国を舞台にしたキッド・ピストルズシリーズ第5作になる連作短篇集。

舞台がパラレル英国である必然性があまり感じられないところがちょっと残念。 それでも、久々のキッド・ピストルズは楽しかった。

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[本] ミステリファン向けの本格ミステリ

ミステリのパロディ色豊かな遊び心満載の本格ミステリ。

古き良き黄金時代の本格ミステリファンにとっては一読の価値あり。 犯人の隠し方とか密室トリックの謎解きとか、ミステリファンである私の視点で見ると、よくできていると思う。 ただ、ミステリに馴染みのない人にいきなり薦めるのは、ちょっとためらってしまう。

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2008年6月25日 (水)

[本] 犯人の動機の伏線の張り方が上手いミステリ

ホラーとミステリを融合させた刀城言耶シリーズ第4弾。

融合度合はミステリ色が濃くてホラー色はかなり薄味で、ホラーが苦手な私でもすんなりとミステリとして楽しめた。

前作『首無の如き祟るもの』と比べるとミステリとしての衝撃度は落ちるが、 最後のどんでん返しで明かされる真犯人の動機とその伏線の張り方は上手く、けれん味たっぷり。

ホラー色が薄味だとはいえ、真犯人の動機や行動、最後のオチをよくよく考えてみると、 じんわりとホラーとしての恐ろしさを感じてしまう作品である。

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2008年6月20日 (金)

[本] さりげない伏線の張り方が巧みな本格ミステリ

女流作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件の検死審問の記録から構成される長編本格ミステリ。 伏線の張り方がさりげなく巧みなミステリ。 1940年の作品だが、古典ミステリにありがちな古さを全く感じさせない。 半世紀以上経った現代でも十分通用する。 本格ミステリファンは読むべし。

「本職の作家であり技巧派であるわたしから見て何より醜悪なのは、 モルヒネ中毒者だの、 美食に溺れる巨漢だの、 異国訛りの珍妙な英語を操る男だの、 探偵といえば変人ばかりなのに、 犯人はその探偵が到着するのをじっくり待ってから人殺しに取りかかるという点です。」

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2008年6月16日 (月)

[本] 趣向そのものが楽しい本格ミステリリレー小説

  • 吹雪の山荘 (笠井潔、岩崎正吾、北村薫、若竹七海、法月綸太郎、巽昌章)

5人の作家+1人のミステリ評論家のリレー形式で書かれた長編本格ミステリ小説。

単なるリレー形式だけではなく、各著者それぞれの小説に登場するおなじみのキャラクターが登場している。 オールスター夢の共演という趣向が凝らされている。 こういう小説に、いわゆる普通の本格ミステリーの謎解きを期待してはいけない。 普通ではありえない登場人物同士のやりとりを楽しむ小説である。 別の作家の小説の主要キャラクターを他の作家がどう描写しているかとか、どんな「遊び」を入れているかを楽しむ小説でもある。 という訳で、5人の作家の作品に通じているミステリファンでニヤニヤしたい人にはオススメできるけど 馴染みのない人や本格ミステリとして期待している人にとっては、とっつきの悪い作品であり、オススメできない。

ちなみに、私は目次の

第三章 ウィンター・アポカリプス 北村薫

というのを見た時点でニヤニヤしてしまった。

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2008年5月11日 (日)

[本] あざとい伏線の回収が見事なミステリ

ミステリには、さりげない伏線がよくあるのだが、この作品は違う。 伏線があざといのである。 もう間違いなく伏線だろうという台詞や仕草や行動が随所にあり、その通り間違いなくそれらは全て伏線なのである。 ただ、伏線の見せ方が巧妙なために、真相はちょっと見当がつかない。 ミスディレクションになっている伏線が実は真相に至るための伏線にもなっていたりするなど、かなり凝っている。 謎があってその謎を名探偵が解く類の本格ミステリとはちょっと毛色は違うが、これはこれで見事なミステリである。 真相は陰鬱なものなのだが、ラストシーンの子供の台詞に救いが見られる。

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2008年4月19日 (土)

[本] Visual Studio 2005を使い込なすのは難しいなと思ってしまった本

Visual Studio 2005を使ってWebアプリケーションを構築するときの、べき、べからず集。 やろうと思えばできるけど、こういう理由でやってはいけない、とか、 ここは、この機能を使ってこう実装すべきとか、 そんな感じで割と断定的な本である。 小手先のテクニックの解説じゃなくて、わりと根っこのところから解説しているところがよい。 開発中にどう実装するんだっけ?と思って参照する本ではなくて、開発する前に(コーディング規約のように)一通り目を通しておくべき本。

この本では、ウィザードを使えない特殊クエリを実装するためにテーブルアダプタクラスがpartialであることを利用している。 これが実際に書いてみると面倒だった。 テーブルアダプタのクラスは、ソースが自動生成されるようになっているので、 ソースを読むことができず、namespace や class名が何になるのかすぐにわからないのである。 (自動生成されるソースを参照する方法は解説してあるが、これが結構面倒くさい。) これは、Visual Studio 2005のツールが駄目ってことなのか、 それとも、この本に書いてあることは裏技だから 本来使うべきでない(そんなテクニックを使わなければ実装できないような設計をしてはいけない)のか、どっちだろう。

あと、ObjetDataSourceオブジェクトを利用した3階層型自動データバインドを解説してあった。 これは、ビジネスロジックとデータアクセスとを分けて、ObjectDataSourceオブジェクトが ビジネスロジックに該当するのかと期待したら、そんな話は全然出てこなかった。 付録でちょこっと論理3階層型の話が出てくるんだけど、具体的な実装例は出てこない。 ちょっと残念。 この辺を解説してくれる本ってどっかにないのかなあ。

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2008年4月12日 (土)

[本] パスコーが孤軍奮闘するダルジール警視シリーズ

冒頭で、いきなり爆発事故に巻き込まれ、瀕死の重傷を負うダルジール。 まるで、ダルジールが乗り移ったかのようにただ一人、爆破事件を負うパスコー。

毎回、どんなストーリーでどんな結末を向かえるのか予測ができないこのシリーズ。 今回はタイトルで驚いた分だけ、逆にストーリーであまり驚きが無く、 ちょっと物足りなかった。

英語多読の一貫で翻訳ミステリのいくつかは原書で読んでいるんだけど、 日本語で読んでも妙に難しいと感じるこのシリーズは、 きっと英語だともっと苦労するんじゃないかと思って、 原書には手を出さないことにしてます。

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2008年4月 5日 (土)

[本] またまた私のわがままなリクエストに応えて他の図書館から借りてまで貸出ししてくれた本

Server.TransferよりもResponse.Redirectを使うべきという主張はVisual Studio 2005(ASP.NET 2.0)で 変わったのかどうかが知りたくてリクエストした。 途中までしか読んでないけど、主張は変わっておらず、Response.Redirectを使うべきということのようだ。 というか、Server.Transferの解説すらしていないし。 この潔いところがいいなあ。

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2008年3月29日 (土)

[本] シリーズ最終作?

連作短篇集の完結編。相変わらずいい味出している。渋い。 シリーズの締め括りはオールスター総登場なので、北森ファンは読むべし。

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2008年3月23日 (日)

[本] コードレスでここまでWebアプリケーションが作成できるということを教えてくれる本

一通り読み終えた。 最初は簡単なページの作成から始まって、最後は、ショッピングサイトの構築まで解説している。 そのほとんどがコードレスで、VS.NET 2005 (ASP.NET 2.0)を最大限に活用して構築されていくのには、改めて VS.NET2005のパワーを思い知らされた。 実際のWebアプリ開発で早く使ってみて、そのパワーを実感したいと強く思ってしまった。 (←VS.NET2008が出てるというのに、今だに、VS.NET2003が主流の私。)

コードレスなだけじゃなくて、web.configを活用して動的にページを切り替える方法だとか、 ユーザーコントロールの作り方とか、マスタページの使い方とか、データベースアクセスの方法とか ログイン認証のページの作り方とか、実践的な内容も盛り込まれている。

Appendixには、プロバイダファクトリを利用して動的にDBを切り替える方法も解説してあって、 そういうことができることがわかっただけでも収穫だった。 (Javaではやったことがあるけど、ASP.NETではやったことが無かった。)

ちょっとひっかかるのは、ページ間のデータの受け渡しの解説で、 Server.Transferを使った場合に、Page.PreviousPage.FindControl を使っていたところ。 これを多用するとページ間の独立性が損われて、ページ単体でのテストができなくなってよくないと思う。 もちろん、CookieとかSessionとかPostで渡すとかQueryのパラメータで渡す方法とか解説している。 それに、後半の実践的な例だとPage.PreviousPage.FindControlみたいなコードはほとんど出てこないのだけど...。

基本的にあちこちマウスでクリックしてプロパティを変更して開発していくVS.NET2005の 開発スタイルは、どこのプロパティをどう変更すれば、どうなるのかをどれだけ把握しているかで 生産性が大きく違ってくるんだろうなと思ってしまった。 私のようなそういうのが苦手な人間はどうすればいいんだろうか。

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2008年3月22日 (土)

[本] 図書館が別の図書館から借りてきてまで私に貸出ししてくれた本

技術書の類はお金を出して買うと勿体ないという気がして最後まで読むという人がいる。 私の場合は、どうも当てはまらない。 買うといつでも読めると安心してしまい、逆に読まないことの方が多い。 逆に図書館で借りると返すまでに読まなくてはという焦りから、勢いだけで読み切ってしまう。 そこで、いつの頃からか、この手の類の本も図書館でリクエストするようになった。

過去にも何冊かリクエストしたことがあるのだが、いつもは図書館が購入してくれるのであるが、 今回は、別の図書館から借りてくるという技を繰り出してきた。 技術書の類は小説と比べると読むのに時間がかかるので、すぐにインターネット経由で延長手続きするのだが、 今回は、それもできなかった。

という訳でかなり焦った状態で読んでいる。まだ読み終えてないんだけど、今までのところだと、

開発環境は、Visual Studio .NET 2005 Standard Editionを前提(Visual Studio .Net 2005 Express Editionでも一部を除いて通用するらしい。)。 開発言語は、VB.NET のみで、C#は対象外。 わりと早い段階でページのデータの保持の仕方とかページ間のデータの渡し方とかが出てくる。 実践的な感じがする。練習問題が解答例つきであるのがいい。

ところで、コントロールの配置にtableを駆使する方法は、VS.NET2005では普通のやり方なんだろうか?

あと、Response.Redirectではなくて、Server.Transferを推奨しているように読めるのだが、 実際のところはどうなんだろうか。 赤間さんの本(多分、『ASP.NET基礎編』じゃないかと思う)では Response.Redirectの方を推奨していたと思う。 もっとも、赤間さんの本は、ASP.NET 1.1で、『基礎からのASP.NET』は、ASP.NET 2.0だから単純に比較することはできないんだが。

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2008年3月 8日 (土)

[本] オフビートな連作?短篇集

全く予想のつかないオフビートなストーリー展開。どこか人を喰ったような台詞廻し。 誰にも真似のできないこの著者特有の世界。 いつもこの著者の作品を読むとそんなことを考えるのだが、今回はその度合が強かった。 伊坂度100%な短篇集。

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2008年3月 2日 (日)

[本] 人間のエネルギーを吸い取って生きている「何か」が推理する連作短篇集

同居している人間のエネルギーを吸い取る生命体が推理する連作短編集。 なんかこう書くとホラーっぽい気がするが、そんなことはない。 この生命体は、人が事件に巻き込まれてパニックになったときにエネルギーを吸い取ることで、 その人を落ち着かせることができる。 パニックになってから落ち着くまでの余計な描写を省いて、冷静な推理にだけストーリーを 集中させるための小道具として使われている。 それはそれでわかるのだけど、もう少しこの特異な設定ならではのミステリを読んでみたかった。

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2008年2月24日 (日)

[本] 謎解きはフェアだが、小説としては物足りないミステリ

アフリカを舞台にした狩猟をモチーフにした本格ミステリ。 訳が不自然なためなのか、元々のストーリーが不自然なのかわからないけど 小説としての魅力が不足している。 ただ舞台設定と謎解きは見事に結びついているし、謎解きはフェアである。 ミステリ「小説」としてはちょっと物足りないが、「謎解き」ミステリとしては楽しめる。

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2008年2月23日 (土)

[本] 自転車ロードレースの世界を舞台にしたミステリ

それなりにカタルシスはあるものの、どこかほろ苦さのある読後感。 事件の真相は、それまでのエピソードの積み重ねが活かされていて説得力十分である。

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2008年2月17日 (日)

[本] 息つく暇もないほど複雑なプロットの冒険小説

少年が名探偵と協力して快盗と対決する話かと思いきや、 どんどん意外な方向に話がよじれていく。 複雑なストーリー展開、爽快感の無いちょっぴりビターなエンディング、 とても子供向けとは思えない。 大人も十分楽しめる作品。

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2008年2月16日 (土)

[本] 手がかり索引の趣向がある本格ミステリ

ミステリ作家の家に集った作家志望の面々。 繰り広げられる推理合戦。 ミステリを揶揄するかのような登場人物たちの台詞。 巻末に用意された手がかり索引。

手がかり索引の出来は、C・デイリー・キングに比べるとちょっと物足りないものの 本格ミステリファンにはたまらない作品であることには違いない。

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2007年12月23日 (日)

[本] 主婦ならではの推理が楽しいコージー・ミステリ

3人の子供を育てている未亡人Janeが主人公のコージー・ミステリシリーズの第1段。

Janeの隣のShelleyの家で家政婦の死体が発見される。 犯人が捕まらないことには安心して生活していくこともできないと JaneはShelleyと共に犯人探しを始める...。

話の途中でJaneとShelleyの会話の中で展開される推理は、 主婦ならではの視点が入っていて面白い。 それは、犯人特定の推理にも活かされている。 ただ、残念なことに手がかりの方を一部読み飛ばしてしまっていたために、 犯人が誰なのかというところは、なるほどとは思えなかった。 (その部分の英語が難しかったのではなく、ちゃんと読んで考えるのが面倒だったから。 多分、日本語で読んでいても面倒くさくて、読み飛ばしていた可能性が高い。)

本格ミステリに分類される類の作品なので、推理の部分が楽しめるかどうか 若干、不安があったんだけど、それなりに楽しめて良かった。

英語は、主婦の日常に登場する単語とか心理描写に関係する単語とかに見慣れないものが多くて 妙に難しく感じてしまった。

翻訳もあり、邦題は『ゴミと罰』。 実は翻訳を読んだことがあるような気がしないでもないのだが、すっかりストーリーを忘れていたために 新鮮な気分で楽しめた。

ただいま 英語 1989227 語。

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2007年12月22日 (土)

[本] Rubyist Magazine 出張版 第2段の本

以前、Rubyist Magazineの方で協力させていただいたということで、cuzicさんより献本していただきました。

ざっくりどんな内容なのかと眺めた印象としては、 Rubyist Magazineの記事が半分、残り半分は新規書き下ろしという感じ。

iPodは持っているけど、残念ながら、私はLinux環境で使っているからiTunesじゃなくてamaroKだしなあとか、 nonoは ExerbじゃなくてRubyScript2Exeを使っちゃったんだよなあとか、 RubyCLRがうまいことやってCOMも利用できるようになれば、 Win32OLEは引退かなあとか、 WMIとWin32OLEの解説は貴重かも知れないなあとか思ってしまった。

Win32OLEに関して踏み込んで解説した本は、邪道編とこの本ぐらいだと思う。 Windows環境ならではのRubyの使い道について知りたい人は読んでみよう。

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[本] 動機の設定と犯人の隠し方が上手い謎解きミステリ

私が読んだのは、2作品が合本になった

ミステリではじめる英語100万語には密室謎解きミステリと紹介されているが、 密室だとは読み取れなかった。

むしろ、暗号解読ミステリといった感じ。 招待状を受け取ってやってきた5人の客。 招待主が用意していた謎解きゲーム。 嵐で外部との連絡を断たれた孤島。 まるで古き良き時代の本格ミステリを読んでいるかのようだった。

犯人特定の謎解きはちょっと物足りなかったのが残念。 犯人の隠し方は上手いし、終盤の動機に関する考察はよくできていた。 最後の最後の詰めが物足りなかったけど、そこまでは十分に楽しめた。

暗号に関する解読は、英語の基礎知識が不足しているためピンとこなかった。

ただいま、英語1867927語。

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2007年12月 2日 (日)

[本] ちょっと変わったネットワークの解説書

ネットワークの知識不足を痛感させられる今日この頃、少しでも知識を補うべく読んだ本。

ユニークなのは、WebブラウザでURLを入力してからページがブラウザに表示されるまでの間の動きに沿って ネットワークに関して解説しているところ。 URLの解析に始まり、HTTP、DNS、ソケット(クライアント)、TCP/IP、リピータ・ハブ、スイッチング・ハブ、 ルーター、ADSL、光ファイバ、プロバイダ、ファイアウォール、Webサーバの負荷分散、 ソケット(サーバー)、Webサーバと解説は続いていく。

構成上仕方のないことだとは思うが、系統立った解説になっていないために、 なんか整理されていないような雑然とした印象があることも否定できない。 (「詳しいことは後の章で解説する」というような表現が目立つ。) 逆に、系統立った解説書でそれぞれ別々に解説されているであろう技術が どのように関連しているのか全体像を把握できるところにこの本の存在価値がある。

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2007年11月24日 (土)

[本] ミステリのためだけのとことん人工的なあり得ない世界を構築してしまった本格ミステリ

人工的に作られたクローズド・サークルで起こる連続殺人事件の謎を解くミステリ。 探偵役がころころ入れ変わったり、推理が二転三転したり、本格ミステリマニアのための遊び心満点のミステリ。

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[本] 風が吹けば桶屋が儲かるを連想してしまったミステリ

私の中では重厚長大で圧倒されるような謎解きミステリのイメージが強い著者。 本作では重厚長大さは影を潜め、軽いタッチとなっている。 重厚長大さが無くなった分、圧倒感は感じられないが、謎解きと仕掛けには趣向が凝らされている。

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[本] 日常の謎を解く連作ミステリ

何となくペダントリがちょっとわずらわしく、少しだけ人間の底意地の悪さのようなものが見え隠れするところはあるものの後味が悪いほどではない。

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2007年11月23日 (金)

[本] 読み進むうちに刑事のキャラクターの違和感が徐々に消えていく一方で刑事の妻がどんどんおかしなキャラクターになっていくのが面白い連作短編ミステリ

最初は、刑事の言葉遣いが丁寧だったり乱暴だったりするところに違和感を感じていたのだが、 読み進むうちに何となくしっくりとくるようになった。 その一方で妻の方は、どんどんおかしなキャラクターになっていって、本筋とは関係ないところだけど、全てのキャラクターを喰ってしまうぐらい最後には目立ってしまっているところが面白い。 田舎を舞台にしているので、扱う事件も殺伐としたものではない。 日常の謎とまではいかないものの、凶悪ではない犯罪を扱っている。 どこかしら牧歌的な雰囲気が出ているところが良い。 それでいて、謎解きはそれぞれの短編で趣向が凝らされている。 続編が出たら、また読んでみたい。

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[本] ささいな手がかりを元に推理を披露するアームチェア・ディテクティブの連作短編ミステリ

解決した事件を刑事が座間味くんに話し、座間味くんがその話だけを元に事件の裏に隠された真相を推理するという形式の連作短編ミステリ。 扱われている事件は、テロとか過激派だとか物騒な感じなのだが、座間味くんのキャラクターのせいか読後感はさほど殺伐とした感じがしないところが良い。

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[本] 何となくタイトルと表紙からドナルド・E. ウエストレイクのドートマンダー・シリーズを連想した本

軽いタッチのクライムサスペンスコメディ。

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[本] 復刊されたのでこれは読まなきゃと思っていたら、改題されて文庫化された本が地元の図書館の閉架書庫にあることを知ったので借りることにした、このサイトのタイトルの元ネタとしても使ったことがある本

多分、現時点で入手しやすいのは、改題される前の『〈移情閣〉ゲーム』の方である。 長年読みたいと思っていたせいで、あまりにも期待ばかりが膨れ上がってしまっていたためであろう。 どうにも読後感として物足りないものを感じてしまった。 マイケル・バー=ゾウハー並の傑作を期待していた自分がいけなかったのかも知れない。

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2007年11月18日 (日)

[本] 本筋とは直接関係のないところにあっと驚く仕掛けのある軽ハードボイルド

本筋のストーリーの真相は、わりとあっさりと見当がつくんだけど、直接関係のないサイド・ストーリーは結構複雑。 というか、ほとんど、サイド・ストーリーが本筋を食ってしまっている。 やや小粒な感じは否めないけど、気楽に楽しめる作品に仕上がっている。

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[本] 海外のミステリを読んでいれば読んでいるほど楽しめるミステリ短編集

タイトルからも想像されるように本書は海外ミステリの粒揃いのパロディ集になっている。 海外ミステリに通じていれば通じているほど楽しめる作品。

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2007年11月11日 (日)

[本] ホラーとミステリの融合の度合いでいうとかなりミステリー色が強いと思う刀城言耶シリーズ第3段

評判通りの本格ミステリの傑作。 首無のトリックには何となく見当がついたのだが、 解決編の謎解きには圧倒されてしまった。 ホラー色は薄くミステリ色が全面に出ている。

評判が高かったので、シリーズを順番に読まずにこの作品から読んでしまったのであるが、 もしかしたら、順番に読んだ方が良かったのかも知れないとほんのちょっとだけ後悔している。 勿論、単独の作品として成立しているので、十分にこの作品だけ読んでも楽しめる。

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2007年11月10日 (土)

[本] 古い知識のままだと駄目だなあと感じてしまった1冊

現在のJavaScriptに関して広く浅く扱った本。 変数の使い方から始まって、Ajaxまで扱っている。

JavaScriptを組み込むときに昔使っていたおまじないは、今ではやめた方がいいということを知った。 Ajax、JSONなど最近の話題も扱っているし、プロトタイプベースのオブジェクト指向言語であるとか 意外と深い話題まで扱っている。 Ajaxの解説ではクライアント(JavaScript)だけではなくPHPによるサーバー側のコードも書かれている。 解説のためのコード例もコンパクトでよい。

邦題は、「初めてのJavaScript」となっているが、この本からJavaScriptに入門するのはちょっと厳しいんじゃないかと思う。 少くともプログラミングの経験の無い人が最初に読むのはやめた方が良い。 私のようにJavaScriptを触ったことがあるけど古いJavaScriptしか知らない人が再入門して 最近の話題を知ることに利用できる本ではないかと思う。

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2007年11月 4日 (日)

[本] 私立探偵の幽霊と探偵役の主人公の掛け合いが楽しいコージー・ミステリ

ミステリ書店の共同経営者であるペネロピーは、 なぜか1940年代半ばに活躍していた(?)私立探偵の幽霊ジャックと会話できるという設定。 ペネロピーがジャックのアドバイスを受けながら、事件の謎を解くシリーズ物らしい。 謎解きミステリとしては大したことはないが、軽い読み物としては楽しめる。

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2007年10月28日 (日)

[本] 主役が子供ってだけでストーリーはハードなスパイ小説

主人公は14歳のAlexという少年。 自ら望んでいないけれどもMI6のスパイになっているという設定。

少年が主役だからつまらないかというとそうではなくて、 逆にその設定が魅力として生かされている。 少年だから、拳銃の類は使わせてもらえない。 その代わりにSmithersが作ってくれたユニークな武器(殺傷能力は無い)をAlexは使うしかない。 後は、その場にあるものを武器として利用するしかない。 圧倒的に有利な武器を持っていて腕力もある敵に対して ユニークだけど敵よりもしょぼい武器とAlex自身の機転でどうやって立ち向かうかというのが一つの魅力になっている。

100ページぐらいまではちびちび読んでいたのだけど、 純粋に続きが気になってしまって、残りは一気読みしてしまった。

ただいま英語1548847語。

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2007年10月13日 (土)

[本] 再読のような気がするんだけど、それは気のせいかも知れない本

  • 実践 Ajax (Justin Gebtland, Ben Galbraith, Dion Almaer)

ごく最近、Ajaxに手を出してみたので、勉強がてら読んだ本。 Ajaxとはどういうものかということを地道に一からJavaScriptでGoogle Mapもどきを 作っていく過程を見せながら解説している。 また、WebアプリをAjax化する過程を見せたり、どういう場合にAjax化すべきかとか 面白がってAjax化しても奇をてらったユーザーインターフェースになってはいけないとか 参考になる話も多い。 また、JavaScriptで開発する上での有用なツールやライブラリの紹介もあって実践的である。

惜しむらくは、サーバーサイドのプログラミングがRailsなどAjaxサポートのフレームワークの 紹介があるだけで、サーバーサイドのプログラミングを地道に実装していく例が一つもなかったことである。 一切ライブラリを利用せず、JavaScriptとVS2003で地道に作っている自分にとっては (Ajaxを理解するために敢えてそうしているところもあるけど)、サーバーサイドの解説も欲しかった。

あと、これは言うだけヤボなんだけど、1年前に発売された本なので、若干情報が古くなっているであろうことは否定できないところ。

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2007年10月 7日 (日)

[本] 職人技が冴える短編集

ダイアルAを回せ (ジャック・リッチー)

短編の名手リッチーの職人技を堪能した。 どこかにありそうなストーリーではあるんだけど、 「いまから十分間」の手際の良さが気に入った。

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[本] 長年探していた本が復刊されていると知って読まねばと思ってしまった本

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2007年9月22日 (土)

[本] プログラミングの解説書というよりは読み物として楽しかった本

Windowsの内部構造がどうしてそういう仕組みになっているのかを Windowsの歴史を交じえながら解説している本なのだが、 コラム的なトピックスも多い。 という訳で、タイトルから想像する内容とは若干ずれていると感じる 人が多いんじゃないかと思う。

ちなみに原タイトルには、 最初にThe Old New Thingとあるので、 その分だけ、違和感は小さい。

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