2016年9月19日 (月)

[Ruby][Rails][Book] Agile Web Development with Rails 5

Agile Web Development with Rails 5 の Part II まで写経した。

でもって、何か動かないコードがあったりしたら、せっせと errata に投稿していた。 そしたら、電子書籍版の Acknowledgments に名前を載せてもらった。( 紙の本は未確認 )

写経してみて感じたことは、サンプルコードはスクラッチから書かれておらず、Rails 4 で書いていたものを Rails 5に移植したのではないかということ。

Task J:Internationalization の章は多少の手抜きが感じられる。 Task K: Deployment and Production の章はちょっとわかりにくかった。 Task K は、写経というより、適当にdeploy 用の環境を作ってcapistranoを使ってdeployできることを確認する程度で終わってしまった。 まあ、何にせよ、自分も少しは、Railsが少しだけわかるようになってきたという手応えを感じることができたのが、今回の写経の収穫である。

余談だが、Acknowledgements が正しい綴りだと思ってたんだけど、Acknowledgments も正しいことを初めて知った。

電子書籍は今だにβ版のままだな。

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2015年10月31日 (土)

[Book] Practical Vim Second Edition

Second Editionが出ました。


first edition を読んだときに、基本的な vim 以外の plugin は使わない方針で解説するというスタイルが良いと思ったが
今回も同じかな。


first edition の電子書籍をPragmatic Bookshelfで買っていたので
無料で購入できた。なんて太っ腹。


second edition は、7.4 対応。でももうすぐ7.5が出るんじゃないかと思ったりして。

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2015年5月 3日 (日)

[本][Ruby] Effective Ruby (Peter J. Jones)

Effective Ruby

「やり方は一つじゃない。」し「多様性は善」だけれど、他のやり方より冴えたやり方があるということを教えてくれる本。 この本は、プログラミング言語Rubyの解説本であるが、初心者向けではない。一通り基本的なことを学んで、Rubyでプログラムを書けるようになってから読むべき本だ。

Rubyのことを順番に一から十まで系統立てて解説している本ではない。副題にもある通り、Rubyでプログラミングするときの48のコツを解説している。それぞれのコツは(関係しているものもあるが)独立しているので、ちょっとした時間に1つずつ読んでいくこともできる構成になっている。

Rubyでプログラミングするときのコツを解説している。こういう風に書くとこういう欠点があるので避けるべきだ。代わりにこういう風に書くべきだ。こういう便利な機能やメソッドがあるので有効活用しよう。こういうややこしい機能があるので気をつけよう。などなど。

以下、余談。Win32OLEは、method_missing を使っているんだけど、これを define_method で置き替えるのは、さすがに厳しいなあ。あと、確かにpublic_methods や respond_to? は期待通りの動作をしないけれど、Win32OLEオブジェクトには、ole_respond_to? とか、ole_methods とかあるので、そっちを使う方向で。

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2015年4月29日 (水)

[本] はじめよう! 要件定義(羽生章洋)

はじめよう! 要件定義 ~ビギナーからベテランまで

あまりにも読みやすい本なので、さらりと読んでしまった。 その分、右から左に流してしまったように思うので、あと2、3回読み返した方がいいような気がする。

この本では、要件定義は後半だけで、それまでのところは準備編となっている。 だから、システムを提供する側は後半だけ参加すればいいかというと、それでは駄目で 準備の段階から絡んでいないと駄目だろうなと思った。

要件定義の仕上げの章は良かった。 要件定義の検証という考え方が新鮮だったし、方法も実践的でわかりやすかった。

小難しい要件定義の本よりも、この本を片手に要件定義を進めた方がいい気がする。

というか、自分が、この本が役に立つ状況にいない無職の身なので、先にそっちをどうにかしないといけないのだった。

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2015年4月18日 (土)

:[本] 『ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~』(三上延)

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)

『栞子さんがすがるような涙目で俺を見上げた。だいぶ追い詰められている。あと可愛い。』

図書館の次は古本屋である。別に意図してそうした訳ではなくて、偶然なんだけど。こちらのシリーズは10年も待つことなく6作目になる。

今回は太宰治。栞子さんを階段から突き落としたあの田中が再登場。太宰治の稀覯本を探すミステリ。脅迫紛いの手紙が登場したり、絶対不可能だと思われているような状況から、稀覯本の盗難事件が登場したり、ミステリとしての道具立てもしっかりしている。

殺人事件が起こらないから、一見して、古本にまつわる日常の謎ミステリのように見えるが騙されてはいけない。

古書を巡るドロドロした人間関係が徐々に明らかになるし、古書に取りつかれてしまった人間の業みたいなものが相変わらず描かれているし、アスキー・メディアワークスの文庫とは思えない。栞子さんのあのキャラを取り去った後に残るのは、結構、ハードなミステリである。 更に、今回は、事件の裏で糸を引く人物がいたり、栞子さんの母親が暗躍したり、意外な人物同士に深い因縁があったり、ありそうだったりして、謀略小説顔負けのプロットだった。

シリーズもいよいよ大詰めに近づいているようで、次も見逃せない。

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[本] 『花野に眠る』(森谷明子)

花野に眠る (秋葉図書館の四季)

連作短編風長編ミステリ。図書館を舞台にした日常の謎ミステリ。悲しくも優しいミステリだった。 前作『れんげ野原の真ん中で』から10年。前作を読んで、ぜひ、続編を読みたいなと思ったことだけは覚えているのだが、内容も登場人物もすっかり忘れていた。10年も待たされるとは思わなかった。

連作短編形式で、全体として1つの長編ミステリになっている構成。

図書館を舞台にしているので、短編の中には、本に絡んだ謎解きもある。必ずしもフェアプレイの謎解きとは言えないかも知れないが、司書ならではの豊富な知識を活かして、図書館を訪れる人たちの疑問に応えていくところは読んでいて楽しい。わずかに記憶に残っている昔読んだ本の内容からタイトルを導き出し、「この本ではないですか」と差し出して、どうやって本を特定できたのか種明かしをしてくれるところがミステリっぽい。

それだけでは無くて、山中に埋められた白骨が見つかったり不穏な空気が漂い、白骨に隠された悲しい謎が解き明かされるなど、本格ミステリしている。

作品中に登場する本や作者を知らないことが多いのだが、今回は、違った。学生時代に読んだエッセイや友人と行った絵画展のことなど懐しく思ってしまった。絵本を図書館に借りに行ってみようかな。

どうでもいいことだけど、なぜか、能勢さんが「オレ」というのだけは馴染めないんだよなあ。

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2015年3月 8日 (日)

[本] ラスト・ワルツ(柳広司)

ラスト・ワルツ

さすがにシリーズも続いて息切れしてきたかと思ったけれど、3話目で何とか持ち直してくれた。やっぱカッコいいわ。

陸軍のスパイ養成機関のシリーズ4作目。シリーズを続けて読んでいるファンとしては、期待が高まってしまうものですが。。。。

2話目まで読んで、うーん。さすがに息切れしてきたかなと。 シリーズ1作目、2作目にあったような切れ味の鋭さが感じられない。 ストーリーに捻りはあるし、別に悪くはない。悪くはないんだけれど、見劣りしてしまう。

そんな印象を持ちながら、読んだ3話目。 ここでようやく持ち直してくれました。 途中までは、こちらの想定の範囲内のストーリー展開。 最後の種明かしでいきなり引っくり返された。 まさか、こんな手を使ってくるとは思わなかった。 鮮やかなどんでん返し。 もちろん、それだけではなくて、シリーズ1作目から続いている雰囲気は十分に出ていたし、やっぱりスパイがカッコいいなと思ってしまった。 やっぱいいよ。

ただ、同じ手は二度と使えないので、次作がどうなるか、ちょっと心配ではある。 そんなに量産しなくていいので、次回は完全復活したD機関の話が読みたい。

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2014年8月22日 (金)

ファンタジー(?)小説の中のRuby

Mr Penumbra's 24-hour Bookstoreより。

But, of course, the point of a programming language is that you don't just read
it, you write it, too. You make it do things for you. And this, I think, is where Ruby
shines.

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2013年3月20日 (水)

[英語][本] 英語で法廷ミステリを読んだ

Missing Witness (Gordon Campbell)

逆転立証』の原書。 法廷ミステリというとなんか難しい印象を持っていたのだが、コレは違った。 法廷シーンは派手じゃなかったけど、シチュエーションは興味深いし、中盤の展開には引き込まれた。

法廷ミステリは難しいという印象があった。 しかも原書で読むとなると相当手強いんじゃないかとちょっとおっかなびっくり手を出した。 だけど、この作品はそんなに難しいとは思わなかった。 面白さの前には難しさも吹っ飛ぶのだ。

なんといってもシチュエーションが興味深い。 状況から想定される殺人犯人は12歳の娘かその母親のどちらか。 殺人の目撃者は存在せず、状況証拠から起訴されたのは母親。 弁護士はどうやって無罪を勝ち取るか。これが前半の見せ場。

更に面白くなるのは中盤の判決が出た後。 判決の決めてがあっさりしすぎていて都合が良すぎると思ったのだが、それがまさか、後半への伏線だったとは、全く想像もしなかった。 判決後、ある登場人物の一言からすべてがひっくり返ってしまう中盤の展開は面白かった。

惜しむらくは結末。冷静に考えてみれば、相当にありえない結末だけど、法廷ミステリとしては想像できてしまう。 たとえ結末が予想できても、そこにどうやって着地させるか弁護士の論理が読みどころのはずなのだが、ちょっと物足りなかった。 ミステリを読み慣れた当方としては、もう一捻り何か欲しかった。 素材(シチュエーション)は良いので、料理の仕方次第ではもっと面白くできたんではないかなと思う。

あと、大したことではないのだが、エピローグはちょっと余計な気がした。別になくても良かったんじゃないか。

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2013年3月17日 (日)

[本] 伊坂ワールド全開のオフビートなピカレスク小説

残り全部バケーション (伊坂幸太郎)

「実はお父さん、浮気をしていました」冒頭から伊坂ワールド全開。傑作かと聞かれるとそうだとは言いづらい。 でも、この突拍子のないオフビートで軽快なストーリーがいいんだよなあ。

なんだよ。これは。どういう場面でこの台詞が出てくるんだよ。 「お父さん」ってことは、子供に言っているのか?何で子供に言うんだよ? 「実は」「していました」ってどこかふざけてないか? この冒頭の台詞でもう伊坂ワールドに引きずり込まれてしまった。後は一気読みである。

冒頭の一言で何だコレはと思わせる「残り全部バケーション」。 章のタイトルそのものがネタバレで、主人公が何をやろうとしているのか想像がついてしまうけど、それでも面白い「タキオン作戦」。 それぞれのストーリーが妙な絡み方をする「検問」。 登場人物の小学生の頃のエピソードを描いた「小さな兵隊」。 関係なさそうに見えた4つの独立したエピソードを一つに繋ぐ「飛べても8分」。 バラエティに富んだ構成になっていて退屈しない。

主人公達は決して善人ではなく犯罪に加担するような悪人である。 でもどこか憎めない。 どこかずれているような一本ネジが緩んでいるような魅力がある(実際に身の周りにいたら怖くてつき合う気にはならないだろうけど)。

雑誌か何かで、著者がローレンス・ブロックの殺し屋ケラーが好きとかなんかそんなことを言っているのを読んだことがあった。 ああ、なるほど、殺し屋ケラーかと納得した覚えがある。 殺し屋ケラーが傑作かと聞かれるとそうだとは答えにくい。 でも面白いかと聞かれれば間違いなく面白いと答える。 この作品も同じだ。オフビートで魅力的なピカレスク小説である。

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